覚えておきたい!土壌に関する用語

心土(しんど)

耕土(こうど)につづく下層を心土といい、耕運(耘)、施肥などの栽培操作に直接の関係を持たないが、心土の適否は生育や作柄に大きく影響する。

団粒構造(だんりゅうこうぞう)

土の粒子が集合したものを団粒(だんりゅう)といい、団粒でできている土の状態を団粒構造という。植物栽培上、好ましい土壌状態である。

天地返し(てんちがえし)

耕土(こうど)が年々の作付けなどによって老朽化した場合、これを下層の心土(しんど)と入れかえて、耕土の生産力をとりもどす作業をいう。

土壌消毒(どじょうしょうどく)

土壌中の病原菌や害虫による作物の被害を防ぐため、土壌を蒸気熱、太陽熱または化学薬剤で消毒すること。

保肥力(ほひりょく)

土がもっている、肥料成分(養分)を保持する能力のこと。土が有機質を多く含み、団粒構造になっていると、保肥力が強くなる。「肥料もちがよい」ともいう。

連作障害(れんさくしょうがい)

連作によって起こる作柄の不良を連作障害または忌地(いやち)現象という。 原因は、特定の病害が甚だしくなる、特定の土中養分の欠乏、塩積(えんせき)、根が分泌した有害成分のためなど、場合によって種々である。

深耕(しんこう)

土壌の物理的性質や化学的性質の改善と、それに伴う土中微生物の活動をよくすることなどによって、耕土の生産力を高めるために、深く耕す作業をいう。 この作業は冬季に行って、土塊を風化させることが好ましい。

腐植質(ふしょくしつ)

土壌中において主として微生物作用により動植物遺体が暗色ないし黒褐色の無定形の腐植質となる。これが土壌の物理性(通気性、透水性、水分保持量、力学的性質)、土壌微生物に大きく関与する。

pH(ペーハー)

pH(ペーハー)は溶液の酸性やアルカリ性の度合いを示す単位で、土壌溶液のpHは植物の生育に大きなかかわりを持つ。 0~14の段階であらわし、中性はpH7、酸性度が強まるにしたがって順次にpH6、pH5、pH4……、またアルカリ度が強まるにしたがって順次にpH8、pH9、pH10……のようにあらわす。

土壌の物理性

塩基飽和度

EC(イーシー)

Electric Conductivity(エレクトリック コンダクティビィティ)の略で、電気伝導度のことをいう。 土壌中のECを測定すれば、塩類濃度がわかり、作物がどの程度の生育障害を起こすかを判定することができる。

塩積・塩類濃度障害(えんせき・えんるいのうどしょうがい)

化学肥料は各種の無機塩類を伴っている。施肥に伴う土中のこれら塩類は、土壌溶液の濃度をたかめ、その結果として根の養分吸収をさまたげ、さらには根を損傷する。また同時に、土壌の酸性化を進め、地上へは生育に有害な酸性ガスを排出する。 施設栽培の場合、土中の塩類は降雨による流亡もなく、換気も室外のように十分でないため、作物は地下部地上部ともに障害をうけるので、塩積とか塩類濃度障害と称して、特に重視されている。対策には多肥、特に酸性肥料の施用をさけること、石灰の合理的施用、換気や土の過湿・過乾に留意することが大切である。
 

還元分解(かんげんぶんかい)

土中の有機物が分解する形の一つで、土中に空気の流通が悪くて酸素が少なく、分解が不十分で、その大部分は腐植となって土中に残る。この場合は嫌(けん)気性の微生物が働いている。このような分解を還元分解という。 なお反対に、通気がよく好気性微生物が作用する場合は、酸化分解(さんかぶんかい)が起こる。

拮抗作用(きっこうさよう)

二種類の成分が互いに作物への吸収を妨げ合う作用で、石灰と苦土との間が最も大きく、加里と石灰、加里と苦土との間にも認められる。

耕土(こうど)

圃場の土のうち、作物の根張りの大部分をおさめ、直接に耕運(耘)施肥など栽培操作の対象となる上層の部分を耕土といい、つづく下層を心土(しんど)という。

酸性土壌(さんせいどじょう)

土壌中の水溶液が酸性であれば,その土壌を酸性土壌という。

貫入式土壌硬度計

硬盤層

ロータリー耕の下にできる硬い層、バックホーやサブソイラなどで破壊する。

暗渠排水(あんきょはいすい)

地中の壕に穴あきパイプ・そだ・もみがらなどを埋め込んだ暗渠を設け、圃地の排水を図ることをいう。