注意して観察してみよう!植物にいろいろな症状や成長

よく観察していると植物の状態や成長があります。

マグネシウム欠乏(マグネシウムけつぼう)

ハクサイなどに起こりやすい。マグネシウムの吸収が欠乏すると、外葉の葉脈の間が緑色を失って淡黄色となり、ついに枯死する。砂地や火山灰土地帯で多発しやすい。トマトやナスにもよく発生し、苦土欠乏(くどけつぼう)ともいわれる。

クロロシス

葉の萎黄症状。葉緑素の形成が、構成元素の欠乏や代謝異常によって阻害されるため、緑色が失われる生理障害。マグネシウム欠乏が代表例。

苦土欠乏症(くどけつぼうしょう)

苦土(マグネシウム)の不足や加里の施用量が多くて吸収が抑制された時に発生する。症状は葉脈間が黄化、下位葉から上位葉に及ぶ。

蔓ぼけ(つるぼけ)

スイカ・メロン・カボチャなど、蔓もの野菜の場合、蔓や葉が茂りすぎて開花や着果が妨げられる状態を、蔓ぼけ現象という。

裂果(れっか)

果実に割れ目ができることを裂果という。野菜ではトマトの場合に問題となっていて、果実のへたの周辺に同心円状や放射状の割れ目が入り商品価値を著しく落とす。品種による多少の差もあるが、吸水状態の急激な変化がその原因になりやすい。

高温障害

30度以上の高温になると果実が変色したり,軟化したりする。
ビニールハウスで起こりやすいので、まめな換気と温度調整をしましょう

石灰欠乏症(せっかいけつぼうしょう)

石灰(カルシウム)の不足、乾燥や拮抗作用により石灰吸収が妨げられた時に発生する。トマト・ピーマンの尻腐れ、キャベツ・ハクサイの縁腐れが代表的。

尻腐果(しりぐされか)

トマトの果実に発生する病害で、幼果の先端部に黒色のくぼみができ、商品価値をなくしてしまう。これは病原菌が原因ではなく、乾燥などによる石灰の欠乏で生理障害だといわれている。

生殖成長

植物体自身の成長を終えて、花をを咲かせたり、見をつけ始まる状態。

栄養生長(えいようせいちょう)

花や子房などの生殖器官に対し、葉や茎のことを栄養器官という。栄養器官のみを茂らせる生育のことを栄養生長という。

活着(かっちゃく)

移植や挿し木をした植物が十分に根づいて生育すること。

隔年結果(かくねんけっか)

よく実がつく年(なり年)と実がつかない年(裏年)が1年おきに交互にくることがある。実をたくさんつけた枝には、次の年に花芽がつくられにくいという性質からくる現象で、ミカンやカキはその代表的な例。

奇形果(きけいか)

果実が品種本来の正しい形をしていない場合、これを奇形果という。

樹勢(じゅせい)

木の勢いのこと。おう盛に育っているものを「樹勢がよい」と表現する。

生理障害(せいりしょうがい)

根の養分吸収機能阻害や養分の欠乏・過剰によって発生する障害をいう。カルシウム(Ca)欠によるトマト果実の尻ぐされやハクサイの芯ぐされ、縁腐れ。マグネシウム(Mg)欠によるトマトの下葉のクロロシス。ホウソ(B)欠等がある。

つる割病(つるわれびょう)

ウリ類の重要な土壌病害の一つで、葉がしおれ黄化し、やがて枯死する。防除は、カボチャ、カンピョウを台木にして接ぎ木することにより防ぐことができる。

突然変異(とつぜんへんい)

植物が交雑や生理障害などの外的要因からでなく、内的原因で変異をおこすことをいう。遺伝子が変わって起こる遺伝子突然変異、染色体の異常でおこる染色体突然変異などがある。

根腐れ(ねぐされ)

根の腐る要因は多種多様であるが,どの場合も一応根腐れという。

濃度障害(のうどしょうがい)

肥料も、そのほかの養分も、すべて水溶液として吸収される。この場合、その濃度が高いと吸収されないで、根を傷める。これを塩類濃度障害、略して濃度障害という。

裂根(れっこん)

ダイコン・カブ・ニンジン等で問題になる。根部の周皮の生育と、内部組織の肥大が不均衡な時に発生する。在圃期間が長く収穫が遅れた場合に多発し、土壌水分の変化が大きく起因する。

草勢(そうせい)

茎葉の伸長する勢力のことで、野菜や花の作りやすさに関係する。

積算温度(せきさんおんど)

毎日の平均気温を合計したもの、これを積算温度という。たとえば、スイカの果実の成熟には一定の日数がかかるが、日数よりもむしろ毎日の気温の累積が重要であり、それは800~1,000゚Cとみられている。つまり、快晴が続いた場合日数は少なくても、累計がこのぐらいの積算になれば成熟に達するとみられている。このように、積算温度は作物の栽培の多くの場面に共通した重要な意味をもつ。

エンドファイト

生きている植物体の組織や細胞内で生活する生物のことで、大部分の植物種をすみかとする。宿主である植物に対してチッソ固定やリン酸の供給のほか、病害虫に対する全身抵抗性を誘導する。いっぽうエンドファイトの側は、植物から光合成産物(ブドウ糖など)の提供を受ける共生関係にある。アーバスキュラー菌根菌もこの一種。